内容一覧
前置き
第0章 妊娠・授乳中の薬について
第1章 解熱鎮痛薬
第2章 アレルギー性鼻炎の薬(抗ヒスタミン薬)
第3章 鎮咳・去痰薬
第4章 総合感冒薬
第5章 点鼻薬(アレルギー性鼻炎)
第6章 胃薬
第7章 便秘薬
第8章 下痢止め薬
第9章 水虫薬(外用)
第10章 鎮痛消炎薬(外用)
第11章 痒み止め(外用)
第12章 保湿剤
第13章 口内炎の薬
第14章 点眼薬
第15章 発毛薬
第16章 乗り物酔い薬
第17章 睡眠改善薬
第18章 禁煙補助薬
第19章 にきびの薬
第20章 うがい薬
第21章 その他
(虫除け、消毒液、痔の薬、漢方薬)
(ビタミン類、脂質異常症の薬)
第0章 妊娠・授乳中の薬について
第一章の前に「妊娠・授乳中の薬について」という項目がありました。
そこには、妊娠中の安全性評価基準が1つと、授乳中の安全性評価基準は3つ紹介されていた。
【妊娠中の安全性評価基準】
- オーストラリア基準
- オーストラリア医薬品評価委員会・先天性異常部会による分類
- 処方薬のインタビューフォームにも掲載されている基準
【授乳中の安全性評価基準】
- 国立成育医療研究センター
- 授乳中に安全に使用できると考えられる薬(Web公開あり)
- 自分の職場でも活用している
- 他2つの専門書が紹介されている
筆者は紹介されている安全性評価基準と市販薬の添付文書には乖離のあるものが存在すると訴えており、具体的な1例を挙げている。
添付文書上は「特に制限の記載がない」商品も、専門書や専門機関での安全性評価が「授乳中は悪影響を与える可能性あり」とされている成分もあるため、注意が必要だとのこと。
感想
- 添付文書と専門書や専門機関の安全性評価に乖離があるとは目から鱗だった
- しかし、商品の注意書きに「使用しないでください」と記載があるものを「実は他の商品より安全だから大丈夫」とは奨められないとも感じた
行動計画
- 紹介されていた専門書・専門機関による安全性評価が全て用意してあるか確認し、無いものを導入する
- 問合せの多い薬だけでも事前に確認しておく
- 便秘薬
- 風邪薬
- 花粉症薬 など
また、病院が開いていない時、薬局の薬剤師や登録販売者を頼って来店された妊婦・授乳婦さんに対して、
ただ単に「使える薬が無いから病院へ行ってください」と言うのではなく、結果として受診勧奨することになったとしても、有益性・リスク・他の選択肢などを総合的に考えた接客が重要だとしている。
感想
- ファンができる人って知識はもちろん、こういった接客スキルも合わせ持っているんだろうなぁ
行動計画
- 接客時に「聴き取り」を重視することで相手に「共感」する
- ちゃんと「共感」するためには「聴き取り」することが不可欠だと思う
- 「自分がこの人だったらこの薬を買う」という気持ちで接客する
- 「聴き取り」で思いついた項目
- いつから症状が出たか
- 症状の経過(悪化しているか、軽減しているか)
- 何か行動したか(薬・処置・病院受診など)⇒結果
- 併用薬
- 持病
- 副作用歴
- 新人教育時も「聴き取り」の重要性を伝える
第0章の時点で自分の頭では思いつかなかった情報がありました。
早くも読書の大切さを痛感😅
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